漢方生薬の王様「高麗人蔘」
時代の王や権力者たちに愛され求め続けられた霊薬

高麗人蔘の歴史
日本と朝鮮は地理的に近く、2000年前から交流があります。神秘の霊薬、高麗人参が日本に渡ったのもその頃と考えられます。記録に残るものでは天平11年(739年)に渤海の文王が酷暑とともに高麗人参30斤を聖武天皇に贈ったのが最初になります。
高麗人蔘の栽培
高麗人蔘の原産地は、北朝鮮と中国の国境付近、現在の長白山脈のあたりと言われています。適している気候は冷涼で多雨でないこと。また、直射日光に弱い陰生植物です。
高麗人蔘は、ウコギ科の多年草植物です。オレンジ色のニンジンはセリ科の植物で違うものになります。
高麗人蔘の効能・効果
高麗人蔘にはカルシウムや鉄分、カリウム、亜鉛、アミノ酸、ビタミンB群などのほかに、「ジンセノサイド」と呼ばれる高麗人蔘特有のサポニンが含有されています。
このジンセノサイドは、高麗人参に含まれる化合物で、基本骨格のサポゲニンに糖が結合した構造をしています。
高麗人蔘は生薬であり野菜
高麗人蔘は、野菜としても食されています。
高麗人蔘料理のレシピ
- 参鶏湯(サンゲタン)
- 天ぷら
- 自家製高麗人蔘酒
- スムージー
- お茶


天ぷら、参鶏湯のほかにもスムージーや蜂蜜漬け、お茶、肉まんの具材などに利用されています。食用以外にも保湿液、美容パック、石鹸などの化粧品や育毛剤などにも使われています。
漢方生薬の王様「高麗人蔘」